猫飼いさんの中には、愛猫の噛み癖に悩んでいる方もいるのではないでしょうか?そもそもどうして噛むのでしょうか?
今回は、子猫が人間を噛む理由と、その対策について説明いたします!
噛むのは一種の愛情表現
子猫が噛むのは、「遊ぼうよ」のサインなのだよ
噛むのは、飼い主を仲間だとみなし始めた子猫によくみられる現象です。無理にやめさせる必要はありません。「噛むのはよくない」と無理にやめさせるのは、せっかく仲間だと思って芽生えた愛情を壊すことにもなり、もったいない話です。
成長期の子猫たちは、しょっちゅう、誰かが誰かに飛びついて噛みついています。「ケンカごっこして遊ぼうよ!」のサインなのです。噛まれたほうが「なにするんだよ!」と応戦するのも「よし、やろう!」のサインなのです。
飼い主の手などに突然噛みつくのも「遊ぼうよ!」のサインです。振り払ったりしても何度も向かってくるのは、「よしやろう!」のサインだと思っているからです。
きっと、甘える時も、うれしい時も、猫ちゃんの気分は「遊ぼうよ!」の時と同じく高ぶっているのでしょう。
でもいくら愛情表現といっても、痛いのは困りますよね・・・・。
直接手で遊ばせていませんか?
子猫と遊ぶ時、ご自身の手や足を使っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこれこそが、噛み癖の原因であるとも言われています。他にも、幼少期に抱っこしながら指をくわえさせて遊ばせている方も要注意です。
猫の噛み癖の原因の多くが、子猫の時に直接手で遊んできたことによる「人の手=遊ぶ道具」という認識によるものです。そこで、子猫と遊ぶ際にはおもちゃを使って遊ぶのがおすすめです。
じゃらし棒などを上手に使って大いに遊んであげましょう。「かまってほしい」の期待に応えてあげましょう。耳を伏せて、怒っているポーズをとっていても、本気で怒っているのではなく、「ケンカごっこ」としてやっているのです。バタバタと大げさに追いかけてみてください。大喜びで必死に逃げるとおもいます(笑)
1匹だけで飼われいる猫ちゃんは、飼い主さんを母猫や、きょうだい猫と見なしたりするものです。きょうだい猫と見なされた時は一緒に遊ぶことが大切で、それにより飼い主さんとの絆を深めていくのです。一緒に遊べば遊ぶほど猫と良い付き合いができるものです。
頑固な噛み癖、ケガをしてしまうほど噛まれる場合は?
頑固な噛み癖や、ケガをするほど噛まれる場合は対策が必要ですね。
「噛んでも効果がない」と思わせるために、噛まれても反応せず、無視するのだよ。「痛い」などと声を出すのも我慢して、違う部屋に行くとか、猫の前から姿を消すのですよ!
万が一、けがをしてしまったら、念のため病院へ!
猫は本来狩りをする動物です。当然子猫も狩猟本能を備えており、母猫やきょうだい猫とじゃれ合ってハンティングの技を身につけます。その過程で、お互いを噛み合いながら「噛まれるといたい、噛むと相手が怒る」ということを学び、社会性を身につけていきます。
でも、ペットショップで売られている猫など、猫としての社会性や噛む加減を知らずに育った猫たちもいます。
まずは、噛みついてきたらそこで遊びを一旦止めましょう。噛まれた際には大声を上げたり騒いだりせずに、「ダメ」などの名前以外の言葉で根気よく叱ります。叩くのももちろんダメです。もし子猫が顔を背けたら、見えない場所へ移動してください。20分経ったら猫はなぜ叱られているのかを忘れてしまいます。そのため叱った後は20分以上経ってから、遊びを再開したりご飯を与えたりするようにしてください。
噛み癖を直すためには「噛んだら遊んでもらえなくなる」ということをしっかり覚えてもらうしかありません。少し心が痛むこともあるかと思いますが、根気よく続けるしかありません。
もし一匹でお留守番が多い猫であれば、ひとり遊びを教えることも大切です。
最近ではペットショップやインターネットなど、色々なひとり遊び用のおもちゃが販売されています。
猫ちゃんの甘噛みについてのおすすめの動画がありますで、参考になさってくださいね!
歯の生え変わりで歯がかゆい
子猫は生後一か月で乳歯が生えそろい、3か月~6か月で永久歯に生え変わります。この時期の子猫は人間の赤ちゃんと同じで、歯がかゆくなり、身近にあるものを噛んでしまいます。それも歯の生え変わりが完了すると、自然にものを噛む行為も治まります。
無理にしつけるのではなく、子猫が噛んでも大丈夫なおもちゃを与えてあげるとよいでしょう。
おわりに
猫の噛み癖について、その原因と対策をご紹介しました。子猫と遊ぶときは、おもちゃを使って、楽しくコミュニケーションをとりましょう。