しつけの基本
快適に暮らすために必要なしつけ
しつけは猫と人間が快適に暮らすための条約のようなものです。だから、何をどのようにしつけるかは、それぞれの家庭によって違っていても当然です。
他人に迷惑をかけず、家族が負担にならず、楽しめる猫との暮らし方を決めて、猫にそれを納得させることがしつけの基本です。
しつけを成功させるために必要なポイントが3つあります。しつけの基本3か条です。
猫のしつけ基本3か条
その1 現行犯で叱り、すぐほめる
やってはいけないことを猫がしてしまった時は、現行犯で叱ることです。やった後、しばらくしてからしかっても、猫はなんで叱られているのかわかりません。
たとえその現場に連行して、「犯罪の跡」を見せられても、絶対に理解できないものです。やっている最中か、やろうとしている瞬間に間髪入れずに叱ります。叱るといっても、叩いたりする必要はありません。「だめ!」でも「コラ!」でも、厳しい口調で、猫ちゃんがびくっとして、やめさせれば良いのです。
そうやっているうちに、「してはいけないことなんだ」と分かっていきます。
望み通りにやったときは、すぐに褒めてあげましょう。やってよいこととして覚えさせるためです。
その2 つねに毅然とした態度で
ダメなものは絶対にダメといいう毅然とした態度が必要です。
昨日禁止したことを今日は許したり、さっきはだめ!といったのに1回くらいは許したり、それではしつけはできません。
その3 根気よく。根負けしてはダメ
なかなか覚えられない猫ちゃんもいますが、あきらめたらおしまいです。一つのしつけに失敗したら全部失敗したのと同じです。飼い主がいずれは折れるということを、猫ちゃんに分かれせてしまうことになるからです。
しつけは、お互いの信頼関係を作り上げることなのです。
トイレのしつけ
何よりもまず必要なしつけはトイレのしつけですね。でも、これは決して難しいことではありません。適切な場所に、適切なトイレさえあれば、割と簡単に覚てくれますよ。
トイレはこうして覚えさせよう!
- まずはトイレの場所をきめます。廊下の隅など、邪魔にならず猫が落ち着いてできる場所にしましょう。
- 床のにおいをかぎながら、ウロウロするのはトイレの合図です。すぐにトイレに入れてあげましょう。食事の後におしっこタイムという場合が多いです。
- トイレの最中は静かに!びっくりするとやめてしまうこともあります。
- 終わったときは褒めてあげましょう。
- これを何度か繰り返せば、すぐに覚えます。
- ちゃんと覚えるまでは、トイレの砂を全部入れ替えずに、少し残して臭いを残しておきましょう。
- トイレ以外でやってしまった時は、熱いお湯や洗剤などで臭いを完全に消しましょう。臭いが残っているとまたする可能性もあります。
トイレの工夫
トイレは、子猫の場合オシッコの量が少ないので、空き箱などでも代用できます。子猫が自分で入れる高さのものを選びましょう。
新聞紙を細く切って短冊状にしても代用できます。多めに入れて取り替えれば大丈夫です。一番安い方法ですね。
清潔さを保てる工夫
猫はとてもきれい好きです。汚れたトイレが嫌いで、汚れたままになっていると、ほかの場所で済ませてしまう子がたくさんいます。非衛生なのはよくないことですから、トイレは常に清潔に保つように工夫しましょう!
手間のかからない工夫
一日中、猫についているわけにもいかないので、トイレが汚れにくい工夫や、片付けが簡単にできる工夫も必要です。
ペットショップには、いろいろなトイレ砂が売られていますので、いろいろと試してみて、猫や家庭の状況にあったものを利用しましょう!
臭い消しの工夫
最後は臭い対策です。猫の臭いといえばほとんどがトイレの臭いです。そして家族は臭いがしていても慣れてしまって気づかないことも多いです。
誰かが来ても何も言わないからといって安心してはいけません!気づいても教えてくれないのが普通です。臭い対策は十分にしておくようにしましょう!
猫のごはんについて
猫には猫の食事があります、食卓に寄せつけないしつけをしましょう!
決まった時間に決まった場所で
食事時間がきちんと決まっていれば、猫はその時間にお腹がすくので、一気に食べます。それは健康管理の上でも大切なことです。
食べる場所が決まっていれば、食べたいときにそこへ行くという習慣がついて、食卓ででのトラブルもおきませんね。
食卓に乗せないしつけ
お客さんが来時などを考えると、食卓に乗ることを猫に許してはいけません。断固として許さない態度が必要です。テーブルに乗りそうになったら、大きな声をだして、やめさせるようにしましょう。家族が落ち着いて食事をするためにも必要なことです。
今日だけ特別は絶対だめ
家族が食事をするときに、猫に一切れ分けてあげる・・・一度これをやってしまったらおしまいです。必ずねだるようになってしまします。今日だけ!はだめです!
健康のためのしつけ
人が食べるものは、猫にとっては塩分が多すぎます。人の食べるものを与えていると、そればかりを欲しがり、本来の餌を食べなくなってしまいます。おやつばかり食べて、ごはんを食べないこどもと同じですね。「猫だって、もっとおいしいものが食べたいだろう」という考えは、結局猫を病気にしてしまうのです。