今や、超人気猫種の「マンチカン」。特徴的な足と可愛らしい姿に虜になる人も多いのではないでしょうか。ここでは、マンチカンの人気の理由を探ってみたいと思います。
マンチカンの特徴
<マンチカンの特徴>
- 足が短い子と長い子がいる
- スポーツ万能
- 毛色のバリエーションが豊富
- 2本足で立つのが得意
マンチカンの特徴と言えば真っ先に、「短足」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際には長足や中足のマンチカンもいます。短足のマンチカンが産まれる確率は、全体の2割程だと言われています。
短足の子は運動が苦手かと思われがちですが、そんなことはありません。実はマンチカンは活発なことが特徴な猫種です。走るのも早いですし、高い所へも器用に登ります。
マンチカンは毛色のバリエーションが豊富なのも特徴の一つです。これは品種改良の過程でシャムやペルシャなどの猫種の血統がかけ合わされてきたためです。被毛の長さも短毛と長毛の2パターンがありますので、世界に1匹だけの愛猫をぜひ見つけてみてください。
マンチカン最大の得意技は2本足で立つことです。「キャットウォーク」と称される、尻尾を真っ直ぐに立たせたまま、お尻をフリフリしながら歩く姿はとても可愛いです。足が短いおかげで体の重心が安定していて、このようなポーズを取るのです。
マンチカンの平均価格は?
マンチカンは、人気がある猫種で、15万円から30万円程度の価格ですが、40万円以上の価格が付く場合もあるようです。また、短足の人気が高いので、短足の子の方が値段が高くなる傾向があります。逆を言えば、足が長めの個体は比較的安く入手できるといえます。
マンチカンの性格
-
人によく懐く甘えん坊
マンチカンは人によく懐く性格です。特に飼い主さんに対しは、厚い信頼を寄せると言われています。また、初めて会う人にもなつくことが多いです。 - 賢くて、穏やか
マンチカンは「お留守番が得意」と言われるくらい、穏やかで賢い子が多いです。しつけもスムーズに行うことが出来ますので、猫を飼ったことがない初心者さんにもおすすめできる猫種です。 - 好奇心が強くて活発
マンチカンは好奇心が強く、活発に運動をすることも特徴の一つです。大人になっても好奇心が衰えず、おもちゃなどにも興味を示して元気に走り回ることが多いでしょう。猫用のおもちゃなどで遊んであげるとすごく喜びます。 - 臆病な一面
マンチカンは臆病な一面も持ち合わせていますので、キツく叱ったり叩いたりする事はNGです。マンチカンのしつけで重要なポイントは「飼い主さんの優しさ」です。失敗してしまってもキツク叱るのではなく、それを愛情で受け止めてあげましょう。飼い主さんに恐怖心を持ってしまうとその後の生活がうまくいかなくなる事もあります。マンチカンに恐怖心を与えないよう、うまくしつけを行なうことが重要です。
基本的なマンチカンの性格について紹介しましたが、マンチカンの性格は一匹一匹異なります。個体差によってだいぶ違いがあるとも言えます。
マンチカンの歴史
マンチカンは、突然変異による自然発生した猫種です。
マンチカンの歴史は、他の猫種に比較すると随分と浅いものになります。現代のマンチカンのような手足の短い猫は古くから「突然変異」として確認されていたのですが、それは障害だと言われて、なかなか世間には浸透しませんでした。
1983年、アメリカで保護された短足の野良猫を調べたところ、障害ではない事が分かりました。そしてこの短足猫と普通の足をもつ猫との交配をしたところ、誕生した半数以上が短い脚をもつ子猫でした。このことから、ブリーダーは短足の猫と普通の足の猫の交配を始めます。
マンチカンは1991年に開催されたキャットショーで初めて展示されましたが当初は伝子疾患を懸念する一方、ほかの猫にはないかわいらしい容姿に魅了され、その健全性を信じようとする人たちが入り乱れ、大論争になったと言われています。
キャットショーでの発表当初は「単なる突然変異」と結論付けられてしまったマンチカンですが、1995年に国際的な猫の血統登録団体である『TICA』によって新猫種として公認されるようになり、これだ「マンチカン」の誕生となりました。
まとめ
猫種としてはまだまだ新しい品種であるマンチカン。コロンとした姿が愛くるしいですね。好奇心旺盛でキョトンとした愛らしい表情をいつまでも眺めていたくなりますよね。