猫はよく吐く動物とは言いますが、猫ちゃんが頻繁に吐いてしまう原因として、キャットフードが合わないケースも考えられます。
このキャットフードなら100%吐かなくなる!というものでもありませんが、できるだけ猫ちゃんの身体のために良いキャットフードを選ぶのは私達飼い主の役目ですね。
今回は、猫ちゃんが吐かないキャットフードを選ぶ際に、抑えておきたい3つのポイントをまとめました。
猫が吐かないキャットフードの3つの特徴
猫ちゃんが頻繁にフードを吐いてしまうときには、キャットフードの質に拘ってみるのも一つの方法です。以下に猫ちゃんが吐かないキャットフードの3つの特徴を紹介します。
1.穀物不使用(グレインフリー)のキャットフード
猫ちゃんは完全なる肉食動物です。よって、穀物を消化する酵素をたくさん持ちあわせておらず、トウモロコシなどの穀物の消化が大の苦手なのです。
そういうわけで、穀物不使用のキャットフードは猫が腸に負担をかけず消化できるので吐かなくなります。
スーパーなどで良く売られている市販のキャットフードをチェックしてみてください。安価なキャットフードの場合、「とうもろこし、コーングルテンミール、お米、小麦」などの穀類が一番最初に書かれていることが多いです。キャットフードの裏面に書いてある原材料は左上から、多く使われている順に記載されています。市販の安価なキャットフードの原材料には穀物が一番多く使われていることが多いのです。
これはフードのかさを増やす目的なので、猫ちゃんの健康のことを考えられているとは、決していえません。
2.肉や魚がメインのたんぱく質豊富なキャットフード
上記でも説明したように、猫ちゃんは本来完全な肉食動物です。それゆえ、肉や魚を食べるのが一番消化が良く、効率よく栄養分を吸収できます。
実は、市販されている粗悪なキャットフードの場合、肉や魚が入っていたとしても「〇〇ミール」や「〇〇エキス」等と記載されていることが多いんです。
これらは純粋な肉や魚ではなく肉以外の内臓、骨、爪や、血液などを粉砕して作られた原材料で、決して質の良いたんぱく質とは言えません。
特に、ミールや副産物粉などと表示されている場合は「4Dミート」と呼ばれています。
市販の粗悪なキャットフードにはこの「4Dミート」が使われていることが多く、基本的に人間が食べられるレベルのお肉ではありません。
4Dミートとは?
1、DEAD・・死んでいる動物の肉
2、DISABLED・・障害をもっていた動物の肉
3、DISEASED・・病気だった動物の肉
4 DYING・・死にかけの動物の肉
このような粗悪な原材料を使用したキャットフードを猫ちゃんが食べると、上手に消化できず吐く原因となります。
3.無添加のキャットフード
市販の安価なキャットフードはカラフルに着色されていることがあります。しかし、赤い色を識別できない猫ちゃんにとっては意味がありません。
これは猫ちゃんのためというよりも、飼い主さんに向けてのアピールなので、猫ちゃんには全く必要ないものです。
その他にも、猫ちゃんの食いつきをよくするための香料や、日持ちさせるための酸化防止剤などは猫ちゃんにとって何一ついいことがありません。酸化防止剤は天然素材を使ったものもあるので、そういったフードがおすすめです。
添加物のたくさん入ったキャットフードを食べると腎臓や肝臓で解毒が追いつかず、吐いて外に出そうとします。さらに、腸内環境が悪くなり便秘になりやすかったりするので吐いてしまいます。
それとは逆に、無添加のキャットフードは、腎臓や肝臓に負担をかけず悪玉菌も増えないので、 猫が吐かなくなるのです。
猫が吐く成分の使用状況!キャットフードごとのまとめ
猫が吐く原因となる材料の使用状況を有名どころのキャットフードごとにまとめてみました。
○→不使用 ×→使用
モグニャン | ねこ元気 | カルカン | 銀のスプーン | シーバ | モンプチ | アイムス | サイエンスダイエット | ロイヤルカナン | |
酸化防止剤 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | 〇 | × | 〇 | × |
着色料 | ○ | × | × | × | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
パウダー(4Dミート) | ○ | × | × | × | × | × | × | × | △ |
動物性油脂 | ○ | × | × | × | × | × | × | × | × |
穀物 | ○ | × | × | × | × | × | × | × | × |
粒の大きさや餌の量と時間を調整して吐かないようにする
キャットフードの品質そのものには吐く要因がなくても、フードの粒の大きさや、食事の回数や量などが原因で吐いてしまうこともあります。
粒の大きさが猫に合っていないことで吐く
猫ちゃんは食べ物を丸呑みする傾向にあります。
フードの粒が大きすぎると、丸呑みした時に食道を刺激して吐いてしまうことがあります。粒が大きすぎて吐くのはシニア猫に多いようです。
反対に、粒が小さいと食べ応えがなく満足感が得られにくいため、大量に丸呑みしてしまうことで吐く原因となります。フードの一気食いで吐くのは、若い猫ちゃんに多いようです。
置き餌は吐く原因になる
1日の餌の量を測らずに置き餌をしていると、猫は際限なく食事をしてしまいます。ですから、一日の食事の回数と食事の量をしっかりと管理してあげることが大切です。
7歳までの成猫なら1日3回、7歳以上のシニア猫の場合は1日2回~3回が適当です。
また、猫餌の管理は自動給餌器を使うと便利なのでおススメです。
猫が吐かないキャットフードまとめ
<猫が吐かないキャットフードの3つのポイント>
・穀物不使用のキャットフード
・肉や魚がメインの、たんぱく質が豊富なキャットフード
・無添加のキャットフード
猫ちゃんの体内で自然に吸収されるキャットフードにすれば、猫ちゃんは吐かなくなります。
猫は吐きやすい動物とは言われますが、吐くことは身体にダメージになります。吐き続ければ健康体ではいられません。
我が家で飼っている猫も、以前は良くフードを吐いてた子がいました。ところが、キャットフードを切り替えることで、まったく吐かなくなりました。このことが猫にとってフード選びが大切だと思い知らされた経験となりました。
人間と同様、猫にとっても健康で長生きするためには、身体に良い食べ物は欠かせません。
もし猫ちゃんが頻繁にフードを吐いてしまって、対策を思案されておられるなら、キャットフードの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか?