タイで幸せのシンボルとして、古くから愛されている猫がいることをご存知でしょうか?
今回は、タイで人気の「コラット」についてその特徴や性格、飼い方のポイントまとめました。
コラットの歴史

コラットのルーツはタイ北東部のコラット地方。500年以上昔に自然発生し、その姿を今も変わりなく保ち続けている、歴史ある猫です。
タイの人々からは「シ・サワット」(幸福をもたらす猫)という名で呼ばれ、古い文献や絵画にも記録がの残されています。幸運のシンボルとして大切にされてきた猫です。
1950年代アメリカに紹介されたのをきっかけに、1969年には独立した品種としどこの団体でも公認されるようになりました。
コラットの特徴

毛の色合いを始め、コラットの特徴はロシアンブルーによく似ています。一見するとロシアンブルーに見間違う人もいるかもしれません。そこで両者を比較してみました。
コラットとロシアンブルーとの比較
コラット | ロシアンブルー | |
原産地 | タイ | ロシア |
ボディー | セミコビー
(やや丸みをおびた体つき) |
フォーリン
(ほっそりとしてスタイルがよい) |
被毛の生え方 | シングルコート | ダブルコート |
毛色 | グレー(ブルー) | グレー(ブルー) |
瞳の色 | グリーンを含む4種 | エメラルドグリーン |
頭部 | ハート型 | 丸い |
コラットの体の大きさは中くらいですが、筋肉が発達しています。ロシアンブルーより、少しがっしりとした体格です。平均体重は3~6kgです。
被毛の色は輝きを放つグレーの1種のみ。グレーにほかの色が混ざるということもありません。ネコ界では、深みのあるグレーの毛色を「ブルー」と呼んでいます。コラットもブルーの毛色の持つ「ブルーキャット御三家」として知られています。シルクを思わせる、滑らかな手触りの被毛はコラットの魅力の一つです。
毛の生え方は、ロシアンブルーがダブルコートなのに対し、コラットはシングルコート。ロシアンブルーは2層の被毛に覆われているため、実際の体格よりずんぐり感が増して見えます。ボディタイプは違うにもかかわらず、似た体型に見えるのは、毛の生え方が理由の一つでしょう。
コラットの頭部は前から見ると愛らしいハートの形に見えます。
ロシアンブルーについては↓で詳しく紹介しています。
コラットの平均価格は
コラットの子猫の平均価格は17万円前後です。
日本ではまだ珍しい猫種であり、ペットショップで販売されていることはあまりないので、ブリーダーさんから迎え入れるのがおすすめです。
コラットの性格

コラットの性格
- 忠誠心のある甘えん坊
- 頭がよく、感覚が鋭い
- 神経質で頑固な一面がある
飼い主さんには忠誠心を示し、とても甘えん坊です。社交的で、おもちゃで一緒に遊ぶなど、かまってもらうことが大好きです。
また、コラットは周囲への観察力に優れた頭の良い猫です。というのも、聴覚や嗅覚、などの感覚が比較的鋭く、記憶力にも長けているからではないかと言われています。
甘えたがりで社交的な一面がある一方で、頑固で束縛心が強いというギャップに魅了される人も多いです。かまってあげないとすねてしまうなど、意外にマイペースなところがあります。
コラットの飼い方のポイント
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コラットに生えている被毛はシングルコートで、暑さには比較的強いものの、寒さに少し弱いところがあります。冬場には、室温の管理をして、環境を整えてあげましょう。
運動量は平均的でそれほど気難しいところもなく、特に注意が必要はことはありません。グルーミングは、毎日1回のブラッシング、または、濡れた手で逆毛を立ててから撫でると、抜け毛が簡単にとれます。愛情をこめて、丁寧になでてあげれば、それにより美しい被毛の艶が増していきます。